台中の山奥に100年前に見つかった温泉地がある。
日本人にほとんど知られていないこの秘境温泉は、実は明治天皇も浸かったほど。
今回は台中の秘境温泉街、グーグァンに行ってきたレポです。
台中唯一の温泉街
グーグァンの温泉は1900年初頭、日本統治時代に発見されました。
当時は山奥にあり道路も整備されていなかったので、都市部からのアクセスはできませんでした。
しかし、台湾の東西を結ぶ道路が開通したことで、台中から日帰りで行ける温泉地と注目されました。
渓谷や吊り橋、美味しいアイスクリームを食べれる
車の通りが少ない一本の本線の道を挟み、谷川と山川に分かれます。
谷側には、渓谷やつり橋、郵便局、温泉施設がありハイキングも可能です。
山側は、コンビニやレストラン、温泉施設があります。
谷側は遊びの宝庫
谷側には、ドクターフィッシュがいる足湯があり無料で楽しむことができます。
温度は30度とぬるま湯ですが、ドクターフィッシュが足の古い角質を食べてくれます!
電気マッサージされてるようなチクチク感がありますが全然痛くなく見てて癒されますよ。
足を拭くタオルがないので持参必須です。
必見!グーグァンの山水で作られたアイスクリーム
(画像引用)
ドクターフィッシュのいる足湯の近くには、台電(台湾電力)の出張宿舎があります。
宿舎の入り口の受付でグーグァンの山水で作られたアイスクリームを購入することができます!
一本なんと15元(50円)!
味も豊富で、
・百香果冰…パッションフルーツ味
・紅豆牛奶冰…小豆牛乳味
・清冰…クリア味
・酸梅冰…梅干し味
・牛奶冰…牛乳味
松味のアイスクリームは、世界で恐らくココだけ!ぜひご賞味を^^
吊り橋からの眺めは必見
グーグァンには2本のつり橋があります。
一本目はドクターフィッシュが足湯がある場所を少し奥にいったところです。
吊り橋を同時に渡れるのは最大10人までとなっています。
吊り橋から渓谷を眺めれて大自然の恵を感じれること間違いなし!
吊り橋を渡ると片道40分ほどの山登りコースがあります。
普段山登りをしない人にとって、急な階段も頂上付近にいくつかあるので結構疲れます。
頂上は木で覆われているので絶景を眺めることができないのが残念なポイントです。
2本目のつり橋は、バス乗り場近くの細道から行くことができます。
こちらは吊り橋を渡ると温泉がいくつかあるので、吊り橋から「温泉街に来た!」という感覚を味うことができます。
橋上からは、渓谷のほか、水着で温泉に浸かる台湾人の姿も見ることができます。
吊り橋を渡ると日本の温泉街を思わせる石畳でできた小道に付きます。
一つのインスタスポットになっています。
夜は提灯に明かりが灯るので昼間と夜とで違った雰囲気を楽しめます。
北側エリア
一本道を挟んだ北側には、足湯広場があります。
こちらの足湯にはドクターフィッシュがいませんが、温度40度で保たれてるので体がポカポカしてきますよ。
足を拭くタオルがないので持参必須です。
世界でココだけ?民族衣装を着るファミマスタッフ
グーグァンの本線に沿ってファミマが一件あります。
実はここのファミマのスタッフは、ユニホームの上から原住民の民族衣装を着ています。
さらに頭にも民族衣装の被り物をしているんです!
実はグーグァンはタイヤル族という原住民が住むエリア。
少しでもタイヤル族のことを知ってもらおうとこのような取り組みをしてるんだとか。
コンビニ内にある飲食ブースには、ソファがいくつかあり、タイヤル族の紹介の展示がされています。
グーグァンで唯一、裸で入れる温泉
台湾人が温泉が入るとき、水着で入るのが文化として成り立っています。
そのためグーグァンには10を超える温泉がありますが、すべて水着着用になっています。
水着はグーグァンの街に売っていますが、男性用で300元~、女性用で800元~の値段です。
男性の場合、日本で海でよく見かけるブカブカの海パンでの温泉入浴は拒否されます。
水泳選手が履いているピチピチの水着が必要なのでほとんどの日本人は水着を購入しないといけません。
しかし、グーグァンで唯一、裸で入れる温泉があります!
谷関伊豆日式露天温泉
谷関伊豆日式露天は、日本の温泉を意識して作られた温泉とあって和風感が漂います。
施設は、宿泊や一時休憩施設も設けていますが、温泉に浸かるだけの日帰り客も利用可能。
裸で入れる温泉エリアと水着着用のエリアと別れていますが、どちらも露天風呂です。
一般価格:350元(裸エリア・水着エリアどちらも利用可)
バスタオルは別途20元(200元のデポジットが必要)
台中市内のチケットショップや一部の文具店では280元~300元で伊豆温泉の入浴券を購入できます。
受付でお金の支払いを済ますとハンドタオルを貸してくれます。
裸の露店風呂エリア
裸エリアは男女に分かれています。のれんをくぐるとすぐに靴を脱ぐ場所があります。
木で作られた柱や屋根は日本らしさ満点です。
脱衣室がなく露天風呂と同じエリアに棚があるのでそこで着替えます。
つまり温泉に浸かってる人に丸見えということです(笑)
*女性側の場合、脱衣室があります
利用しているお客さんは100%台湾人です。60代以上の台湾人が多いですが、20代、30代、40代もいますよ。
碳酸硫化泉 PH:7.4 となってて、中アルカリ性。
硫黄と卵が混ざった匂いがし、少しヌメヌメした本物の温泉。
シャンプーやボディソープがありますが、シャワーがないので温泉水を使って体を洗い温泉に入ります。
温泉池・水風呂・マッサージシャワー・スチームサウナがあります。
マッサージも可能です。リラックスしたい時におすすめです!
芳香療法(アロママッサージ)
全身50分1000元(3600円)
半身20分500元(1800円)
指壓(指圧)
全身50分800元(2880円)
半身20分400元(1440円)
牛奶去角質(ミルクピーリング)1200元(4320円)
腳底按摩 (足マッサージ) 40分600元(2160円)
刮痧 (グァーシャー) 500元(1800円)
局部放鬆 (部分マッサージ) 肩/頭/腰20分300元(1080円)
~もし一緒に行く人が異性の場合、スタッフにいえば相手の温泉側に電話してくれて連絡することが可能ですよ。
水着エリア
水着エリアは男女共用です。
着替えるところは、奥に10台ほどある個室のシャワールームです。
荷物はむき出しロッカーです。貴重品用の鍵ロッカーもあるので財布や携帯はそこに入れると安全です。
裸エリアがこじんまりとしていますが、水着エリアは広く、水湯、ぬるま湯、温泉と子供用、スチームサウナと別れています。
また、岩盤板もあり寝転んでリラックスするができ深い眠りへと誘ってきます(笑)。
水泳帽も必要ですが、なければ使い捨ての「ダサい」ヘアキャップを貸してくれます。
台湾では、温泉後シャワーをしないのが一般的。
温泉のよい成分を保ったままにします。
アクセス
台中市内からグーグァン行きのバスがでています。
詳しい行き方や所要時間などの記事を書いたのでご覧ください。
>【早わかり】台中からバスでグーグァン(古關温泉)へ行くには?
あとがき
台中の都市に疲れてきたら、ぜひ行っておきたいグーグァン。
幹線道路を通る車も少ないためゆったりした時間が流れます。
山の中で川が流れる音を聞きながら時を過ぎていくのも一つの贅沢な時間ですね。
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