台湾人の友達が多くなると、イングリッシュネームや日本名をつける人が多いことに気づきます。
台湾人に質問をすると、納得できる回答があったので紹介します。
取材していくうちに、英語ネームで稼ぐイギリスの女子大生の存在も知ることができました。
中国語の発音は外国人にはできない?
理由は中国語の特徴にあります。日本語の発音は50音に対し、中国語の発音は1400音近くあります。
例えば「ma」という発音には、「mā」「má」「mǎ」「mà」と4つの発音(声調)があります。
中国語を話せる人じゃない限り、この発音は簡単にはできません。
そのため、それらしい発音で名前を呼んでも、台湾人には理解できません。
さらに漢字の名前を見ても、外国人はどう発音したらいいのかわかりません。
そこでイングリッシュネームができました。
日本語の名前をアメリカ人やイギリス人といった英語圏の人が読む場合、
言いずらい発音はあるものの、声調がないので中国語に比べると苦労することはありません。
英語ネームは先生に1秒で決められる?!
台湾人の40代以下の人なら全員イングリッシュネームを持っています。
30代の台湾人に聞くと、小学校の英語の授業のときに、先生が一人一人の顔を見て1秒で決められたという話がありました。
最近では英語教育が進み、幼稚園のときに幼稚園の先生が決めるという場所もあるようです。
日本語の名前はランキングで決める?
台湾人が日本名を名乗るのは、日本語に興味がある人が多いです。
中には、英語名で通す人もいますが、日本名をつける人もいます。
日本語ネームをつける場合、自分で決める人がほとんどです。
取材した中で一番多いのは、中国語の名前の一文字をもじって日本語読みに変えることです。
例えば、名前が「高 柔恵」だったら、「恵」を抜き取り「めぐみ」と決めたり、
「蔡 明哲」だったら「哲」を抜き取り「哲(てつ)」や「哲也(てつや)」に決めます。
中には、名前の中に日本名らしい漢字がないので、
「かっこいい名前ランキング2019」などから決めたりする人もいました。
パスポートはなんて書いてるの?
海外に行くとき必ず必要なパスポート。日本のパスポートだとローマ字で日本語が書かれていますよね。
例えば、「鈴木 太郎」だったら「SUZUKI TARO」といった具合に。
中国語の場合も同じで、中国語の本名の読み方から英語に書き換えパスポートに記載されています。
そのため英語圏の人が自分の名前も読んでも反応できるように、自分の本名の英語読みの発音を覚えるようです。
中国で稼ぐイギリス女子大生?
中国人相手に年700万円稼ぐイギリスの女子大生がいます。
彼女の名前はBeau Jessupさん。
彼女は、家族と中国旅行中にレストランでご飯を食べてると、
生まれたばかりの赤ちゃんのイングリッシュネームをつけてほしいと中国人にお願いされました。
そこで、このビジネスを思いつきました。
中国人にとってイングリッシュネームをつけることは、将来子供が大きくなり留学や仕事の時に役に立つからです。
彼女はホームページを立ち上げ、一つ一つの英語の名前由来や歴史上の同名の人物を紹介し、
3つのイングリッシュネームを依頼者に伝え、選んでもらいます。
Beau Jessupさんによると、中国では子供にキラキラネームのイングリッシュネームをつける親も非常に多く、
「ロレックス」や「ロールスロイス」「フェラーリ」など、ブランドから決める名前もあるようです。
Beau Jessupは、これまで中国人から依頼のあった23万件のイングリッシュネームを決めてきました。
アナタもつけてみては?
私を含めて、日本人がイングリッシュネームを持ったリ中国語ネームをつける人はとても少ないです。
台湾人から見ると、聞きなれない名前だから覚えにくいんだとか。
なので、中国ネームをつけることでさらに近い関係になれるかもしれませんね。
コメント