中国語の勉強してるのに何言ってるのか聞き取れない。
台湾に中国語留学して1年が経ちました。
中国語で相手が話す内容が聞き取れないのがこの1年ずっと苦痛で、ある時はヤフー知恵袋で500コインも使って相談するくらい凹んでいました。
しかし、中国語学習1年くらい経って聞き取れない文章がわかるようになってきました。
ここでは中国語を聞き取れるようになるにはどうすればいいのか、出会った中国語学習者との経験談もふくめて紹介します。
中国語は耳だけだとレベルが高い
中国語を聞き取れないのを聞き取れるようになるには、実生活で鍛えたほうが早いです。
目で実際の相手を見ると、感情や仕草、表情から相手が何がいいたいか推測できます。
特に女性はお喋りに慣れているので、この推測する能力は男性に比べて高いです。
しかし、中国語の教科書のリスニング部分はただ耳で聞くしかできません。
教科書に書かれているリスニングパートは、実生活に比べるとレベルが高いです。
なので日常生活でネイティブと言語交換を通して中国語の練習をするのがおすすめです。
言語交換は、お互いの言語学習を助け合うので、相手もわかりやすい単語を使って話してくれます。
特に相手に子供がいる人だったら、さらにわかりやすい言葉を使って中国語を話してくれるでしょう。
私たちは、日本の学校教育で教科書の音声を聞いて語学を学んできました。
その影響か、中国語でも教科書でリスニングを鍛えようとしてしまいますが聞き取れない。
これは、実際に話されている発音や声調が違う場合や、自分の発音が違うからです。
単語・文法力が不足している
知ってる中国語の単語力や文法力が不足しているので聞き取れない状態です。
中国語を旅行会話や簡単な日常生活で意思疎通レベルに達するまでには、最低1200単語必要です。
日常生活で相手の言ってる中国語が聞き取れない場合、基本的に知らない中国語の単語を相手が話してるケースが多いです。
知らない単語が文章中に5割を超えると相手が何言ってるのかわからなくなり中国語が聞き取れない状況になります。
また中国語入門・初級レベルで習う文法を疎かにしてる人もいますが、入門・初級レベルは日常生活で頻繁に多く使われてるため重要です。
例えば、
- 就
- 的
- 是…的
- 了
- 才
- 還是
など、中国語入門レベルから初級レベルで完全に理解して使えるようにならないといけない文法がたくさんあります。
私は教科書に書いてる中国語の例文や授業中にもらったプリントを何度も口に出したり、中国語のYoutubeを見たり、日常生活で見たり聞いたりすると習った単語や文法を見て聞く機会をたくさん増やしました。
そうすると、聞き取れない言葉だった中国語も、「これ、以前学校で使ったやつだ」「この中国語どこかで聞いた言葉だ」「この単語日本語でもよく使うから覚えて使っていこう」という発見があります。
中国人や台湾人は、日本語の日常会話までの上達は早いです。これは、日本の語の発音が50音しかない他にも、漢字を圧倒的に知っているためです。
他にも小さい時から、日本のアニメやドラマで日本語を聞いてるという理由もあります。
声調・発音を間違って覚えている
正しい発音や声調ができていないと、脳が音を正しくインプットしてくれないので中国語が聞き取れないままです。
イメージしてみてください。脳の中に音を聞き取る部屋があります。
その部屋は音を識別してくれる係員がいます。耳から入ってきた音は聞き取る部屋に入り、あなたが覚えた音の引き出しから単語カードを瞬時に取り出してあなたに教えてくれます。
ただ耳から入ってきた音と、引き出しの音が違うとあなたに単語カードを送られても理解できません。
あなたが覚えた一つ一つの声調と発音が実際の発音と違うからです。
正しい声調と発音を覚えるには?
正しい声調と発音を覚えるには、ネイティブとピンイン(注音)の練習するのが最短の勉強法です。
- 1つ1つのピンイン(注音)を確認してもらう
- 1つ1つの発音ができるようになったら、2語の単語を使っての発音の練習
- それができるようになったら短いフレーズを読んで発音チェック
そうすると、自分がどんな発音が苦手なのか、どんな声調の組み合わせが苦手なのかがわかってきます。
その積み重ねが、聞き取れない中国語が聞こえてくるようになります。
中国語を聞き取れない人の多くは、めんどくさがって発音の練習をかなり軽くみがちですが、最低1年は発音の練習が必要です。
決して、「30日で発音・声調をマスター」といった「〇日で」とか「〇ヵ月」といった本に騙されてはいけません。
覚えた単語をまだたくさん聞いていない。
学生時代、単語帳を使って必死に単語を覚えませんでしたか?しかし単語をたくさん覚えたからといっても、相手の中国語は聞き取れないままです。
色んなシチュエーションでたくさん中国語を聞くのをしていないからです。
1つの単語でも状況の変化で、使い方が変化していきます。
たとえば、搬家(引っ越す)。この単語が会話内に「搬家」がでてこればいいですが、実生活では変化して話される場合があります。
- 搬過家 (~ことがある)
- 搬到《台北》的家 (台北の家へ引っ越す)
- 搬了《三》次家 (3回引っ越した)
- 搬新家 (新しい家に引っ越する)
- 搬去朋友家住(友達の家に引っ越しに行く)
文法の部分と被るところもありますが、どの状況でも対応できるように聞き慣れないと聞き取れないままです。
それに《 》の単語が変わり、まだあなたが知らない単語が《 》内に入ってくると頭が真っ白になり聞き取れないでしょう。
これは単語や文法不足の他にも、まだ聞き慣れていない言葉だからです。
単語や文法を覚えたてのときは、意識的に《 》内の単語をいろいろ変えて書いたり話したり聞くのがおすすめです。慣れてきたら、不意に耳から入ってきた言葉のほうが、記憶に定着していくしていきます。
たくさん聞くには、中国語のドラマや映画を使って、色んなシチュエーションから聞くのが早いです。
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場慣れしていない
相手が何を言ってるのか聞き取れない場合、会話の場慣れをしていないかもしれません。
初めていくお店や状況では、あなたの知らないルールがあったり、専門用語がたくさんでてくるので聞き取れないケースが多くなってきます。
先日、餃子屋さんで似たような状況が起こりました。中国語初心者の日本人の女性(Aさん)と一緒に餃子屋さんにいったのですが、Aさんにとって初めての台湾の餃子屋さんでした。Aさんはどんなメニューがあるのか知らない状態でした。
私はそのお店に何度が行った経験があり、その時は4種類の餃子を5コつづ注文しました。
注文時、店員さんに「注文した餃子の個数が少ないので2つの小皿に分けてもいいですか?」と言われました。
本来なら4種類の餃子なので4つの小皿に入れてくれるのです。
Aさんは、店員さんの中国語は全然聞き取れないようでした。私も30%くらいしか聞き取れない状態でしたが、これまでこの餃子屋さんに通った経験と、一部しか聞き取れなかった単語から推測して言いたい内容を理解できました。
ここで重要なのは、全部聞き取れるようになるのではなく、相手の言いたい内容を推測できるかが重要です。
推測力を鍛えるには、同じお店や似たお店に何度も行くと鍛えれます。
また同じ人と話すと、相手の表情から言いたい内容を推測できるようになってきます。
それと同じ要領です。
失敗に落ち込まない
現地で勉強してるのに、相手の言葉が聞き取れないと、自分の部屋に引きこもりがちになります。
上手く現地の人とコミュニケーションとれず嫌な対応をされたと感じたら、なおさら引き篭ってしまうでしょう。
しかし、それは相手が何を言ってるのか推測できるようになる上でみんなが通る道。
話す相手が悪かったからかもしれません^^;
台湾人は親切な人が多い。たしかにほとんどの台湾人はそうですが、少なからず嫌な接客をする台湾人もいます。
つい嫌な状況があると、他の人もそうなのでは…と構えてしまいますが少しづつでも中国語で話すようにしましょう。
中国語で話すと回答があります。その積み重ねで場慣れして聞き取れない言葉も聞き取れるようになります。
無関心でいる
聞き取れない中国語があっても、問題なく話が進んだら知らないままの状態でいる場合があります。
店員:「×〇△×〇×〇嗎?」
なんか聞かれてるのはわかるけど、何言ってるのか聞き取れない。。。
でも場を切り抜けるために、
あなた:「不要」
と適当に応えたらなんか通じて買い物できた。
次の買い物の時も何か聞かれたら「不要」と答えておこう。
誰でもこのような状況はあると思いますが、この無関心が中国語を聞き取れるようになりたい人にとって弊害になってる恐れがあります。
聞き取れないなら、何を言ったのか聞く、録音して再度聞いてみる、もしくは誰かに聞いてみる。
店員さんが言った一つの「×〇△×〇×〇嗎?」というフレーズですが、理解できると何を言ってるのか意味が理解でき、無関心でいたフレーズを積み重ねていくと、教科書にない生きたフレーズが爆発的に増えていきます。
あとがき
いかがでしたか?会話が苦手、カラオケが苦手そんな私でも聞き取れない中国語がしっかり聞き取れるようになってきました。
日本人は漢字が読める分、漢字に頼ろうとするので、リスニングがめっちゃ疎かになります。
反対にタイ人やベトナム人は母語に声調があり、リスニングに頼ろうとするので、漢字を読み書きするのがめっちゃ疎かになります。
人間はどうしてもつらい作業を避けたくなります。しかし中国語の場合避けたままではずっと聞き取れないままで一向に語学が上達しません。
この記事を再度読んで、自分に足りない部分を少しづつ普段の中国語学習に取り入れていくといいでしょう。
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