TOCFL(台湾中国語検定)を日本で受けたので、その時のレポです。TOCFLは、台湾の中国語力を測る目的で定期的に開催されています。
私はこれまで台湾で2回TOCFLを受験したことがあるので、感じたことを比較しながら紹介していきます。
TOCLF(台湾中国語検定)Band B(高階級)レポ
TOCLFは試験日の70日前から40日前に申し込み可能で、私はBand BとBand Cの併願をしようかと悩んでいたので受験締め切りギリギリに申し込みました。
TOCFLの申し込み完了後、すぐに申込完了メールが届き、試験日の10日前に受験表が届きました。
私は大阪で受験だったのですが、大阪駅から歩いて7分くらいのところだったのでアクセスがとても便利でした。
現地の様子
(画像引用:http://social-bridge.co.jp/college/)
私が受けるBand B(高階級)は、12:50~13:20まで受け付けでした。受付開始時刻に着いたところ、特に混んでることはなくスムーズに受付を済ますことができました。
受付では、受験票確認と身分証を提示したあと部屋へ案内され、中にはすでに3人の受験生がいました。
30人ほど入る部屋だったのですが、間隔をあけて座ってたので1部屋に10人入る感じで3~4部屋くらいに分かれていました。
男女割合は3:7で女性のほうが多く、受付締め切り15分前には全員が揃っていました。
スタッフの人たちはコロナ対策としてシールドマスクを使っていました。受付をするとき手をアルコール消毒するようにいわれます。また試験会場に入ったら、除菌ペーパーを1枚くれるので、自分の席と椅子を拭きました。また試験中もマスク必須だったので、テストの緊張と相まって少し息苦しく感じました。
テストスケジュール
【Band B/高階級】
13:20 テスト説明
13:25 問題用紙配布
13:30 試験開始
14:20 リスニング終了
15:30 リーディング終了
15:35 今後の説明
13:20 説明
テストに関する注意事項の説明があります。時間は教室の時計ではなく試験官の腕時計で行われるので自分で腕時計を持ってきていたほうがいいです。
受験票には鉛筆の貸し出しはないとのことでしたが、当日は3本だけ貸し出しがありました。
試験官からB2の鉛筆を使うように何度も促されていたので、持ってきてない人は慌てて試験官に相談してたのでB2の鉛筆は持ってきていたほうがいいと思います。
リスニングはCDデッキを使って行われるので、この時に音量の調整があります。私の席は、部屋の一番後ろだったのでしっかり聞こえるか不安だったのですが、小部屋ということもあり問題ありませんでした。
13:25 問題用紙配られる
問題用紙は紙テープで閉じられているので、試験が始まるまで中を見ることができません。
問題用紙を受けとったら、表紙に自分の名前と受験番号を書きます。
13:30 試験開始
私は試験時間がてっきりリスニング60分・リーディングが60分と思ってたのですが、実際はリスニング50分・リーディングが70分でした。
(もしかしたら、リスニングは試験内容により時間が前後しているかもしれません。)
14:20 リスニング終わり
リスニングが終わった後、休憩なしでそのままリーディングの試験が始まります。
15:30 リーディング終わり
試験終了10分前に、試験官から「残り10分です」という声をかけられます。時間が経ったら鉛筆を置くように促されて、マークシートと問題用紙を回収されます。
15:35 今後の説明
試験結果は試験終了後の45日前後に配送されることを言われ、会場から出ていくことを許されました。
45日後前後っていつ?って方は、下記のサイトで計算できます。
>Casio 日付計算
TOCFL【BAND B/高階級】の難易度は?
TOCFLを受けるにあたり、模試試験をTOCFL公式サイトで3回分ダウンロードと、台湾で買った最新の模試試験1冊を解きました。
模試試験との違い
実際のテストを受けて感じたのは、リスニングの構成が少し違うと思いました。
模試試験では、最初の10問くらいは男女がそれぞれ会話を一往復して問題が出題されます。しかし試験はリスニングの1問目から男女の会話2~3往復あり戸惑いました。
ただそれ以降の構成はほぼ同じでした。
難易度
模試試験との難易度の差ですが、模試試験のmoc3と最新の模試試験本のレベルとほぼ同じです。
moc1はとても簡単でmoc2は少し簡単な問題なので、模試試験を受けるならmoc3と最新の模試試験本をしておくといいと思います。
レベル
私は視聴華語を使って勉強してたのですが、Band B1だと視聴華語3の終わり、Band B2だと視聴華語4の終わりまで理解していれば合格できるレベルです。
しかし、Band B2は教科書+@の能力が必要とされているので、日ごろから映画やドラマなどで中国語を聞いて読む習慣が必要です。
TOCFLの公式サイトではテストに出題される単語が掲載されています。しかし、掲載されていない単語も数多く問題文の中に入ってきます。これは、わからない単語を飛ばして文全体の意味を理解できるかの能力が問われています。
TOCFLの受験料
2023年8月から日本でのTOCFL受験料が値上げしています。
郵送料:各レベル共通 500円(税込)
合計 :各レベル共通 7,500円(税込)
併願の場合、郵送代の500円が引かれるため、14,500円(税込)です。
支払いには各種クレジットカードの他、各コンビニ払いにも対応しています。
ダブル受験(併願)について
ダブル受験(併願)は、【Band A / Band B】もしくは【Band B / Band C】を1日で2つ受験するというものです。この組み合わせだと試験時間が違うので併願が可能です。(要確認)
今回、Band B(高階級)とBand C(流利級)を併願するか悩んだのですが、試験終了後は疲れたので併願はしなくてよかったなって思います。
それに休憩時間は1時間半ほどしかないので疲れが残ったままになってしまいますからね。
TOCFLで行った対策は?
私が行ったTOCFLで行った対策は、【時間配分】と【先読み】【全体で理解する】の3つです。
時間配分
選択問題は迷っていたらあっという間に時間が過ぎてしまいます。
TOCFLは普通に受けると時間が足りなくなるので、「わからない問題」や「複雑な問題」はササっと飛ばす訓練をしました。
先読み
先読みは英語のTOEICで使われているリスニングの対策方法で、日本でTOCFLを受験する場合リスニングは先読みができます。
普段は問題を聞き終えて選択枠を読み答えますが、先読みは先に選択枠を読んで問題を聞きます。
先読みすることで事前に選択枠を読めるので、リスニング中に心のゆとりができ、正解率も上がります。
全体で理解
私みたいな完璧主義な人だと、リスニング中わからない単語があると、その部分の単語が気になってしまい以降の文章が雑音になって何言ってるかわからなくなります。
これは一字一字音を聞き取ろうとしているからです。この癖はなかなか治らないので、普段から文をイメージして聞く習慣をしていました。
台湾で受験との違いは?
日本 | 台湾 | |
テスト方法 | 紙 | パソコン |
結果(合否)日数 | 45日前後 | テスト終了後すぐ |
リスニング方法 | CDデッキ | ヘッドホン |
試験中の身元確認 | なし | あり |
メモ用紙 | 問題用紙に書き込む | メモ用紙一枚 |
試験後のプレゼント | なし | あり |
受験料は台湾と日本、ほぼ同じ値段です。
TOCFLの合格率や、HSKとの比較、TOEIC換算などはこの記事をお読みください。
>【TOCFL受験者必見】読み方や合格率、HSKとの比較を大公開!
台湾で受験と日本で受験どっちが難しい?
これまで台湾でTOCFLを2回受けて思ったのは、台湾で受けるほうが難易度が少し上がり難しいと思います。
テスト内容自体は日本と台湾どちらで受けても同じですが、テスト方式が違い台湾で受験する場合、パソコンで専用のソフトを使い1問1問問題が進んでいきます。
日本で受験する場合、問題が紙に印刷されているので1ページに数問の選択枠や問題文を見ることができます。
この差は結構大きく、まとめると
パソコン
・先読みができない
・長文は全部見れないのでスクロールの行ったり来たりが必要
紙
・長文でも1ページにまとめられている
・先読みできる
台湾で受けると2時間ずっとパソコンの画面に集中するので目と頭がかなり疲れます。
日本だと先読みできるので、リスニングで時間が余ったら次の選択枠を読むことができます。
以上のことから、日本でTOCFLを受けたほうが難易度は下がると思います。
今回の反省点
事前にしっかり対策したにも関わらず、リーディングで1問にかける時間が長くなりすぎました。そのせいもあり残りの10問はダッシュで解くことになりました。
模試試験のときは時間配分をしっかりできていたのですが、いざ本番になると欲が出てきて1問1問にかける時間が長くなりました。
リーディングの最初の15問くらいは穴埋め問題で、1問30秒以内で解く予定でしたが1問1分かかっていました。
15問7分で解けるところが14分かかっていたので時間が足りないはずです。
TOCFLを次回受験するときは、時間配分をしっかり意識して挑もうと思いました。
コメント