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TOCFLとは何?読み方や合格率、HSKとの比較を大公開!【2024年の日程】

TOCFLで自身の中国語のスキルを知るため、これまで日本と台湾で4回受験してきました。

TOCFLを受ける時に感じたTOCFLの合格率や読み方のことや、HSK比較、TOEIC換算などなど、おすすめの過去問や問題集などをまとめたのでシェアします。

また、最後にはTOCFLの勉強方法やリスニングの対策方法も紹介しています。

下記の情報は2024年TOCFL最新版です。

目次

TOCFLとは?

TOCFLとは台湾教育部(日本の文部科学省に該当)が主催している、台湾で使われる中国語の能力試験です。

日本で中国語試験というと、HSKや中国語検定を思い浮かべますが下記の違いがあります。

  • TOCFL…台湾の教育部主催
  • HSK…中国の教育部主催
  • 中国語検定…日本の日本中国語検定協会主催
Aya
主催が国によって違うのがポイントです

【2024年】台湾と日本のTOCFL受験料【最新】

2023年8月にTOCFLの受験料が日本と台湾どちらも若干上がりました。

日本:7000円(税込)
台湾:2000元(約7400円)
台湾:1400元(約5100円/スピーキング)
台湾:1400元(約5100円/ライティング)
電脳化適正測定(台湾):2000元(約7300円)
模擬テスト(台湾):200元(約730円)

TOCFLは「リーディング・リスニング」「スピーキング」「ライティング」の3つの繁体字での試験があります。受験料は日本のほうが若干安いですが、日本の場合、住む場所により交通費が結構かかります^^;

電脳化適正測定(cat)とは?
一度の受験で、自分の中国語レベルがわかる測定方法です(台湾のみ)。TOCFLは「入門基礎級」「進階高階級」「流利精通級」に分かれてるのですが、自分のレベルがわからない人や帰国間近の人は、受験料は少し割高ですが電脳化適正測定を受けます。テスト内容は、一般の試験と同じ内容で自分に合ったレベルの問題が自動的に出題されていきます。

TOCFL日本・台湾スケジュール【2024年版】

日本のTOCFL日程

地域の詳細はコチラ

台湾のTOCFL日程【2024年版】

tocfl 台湾の2024年の日程

台湾の場合、TOCFLの試験日が突然追加される場合があります。高校生から社会人までと幅広い年齢層の人がTOCFLを受験しています。

預試Pilot testはTOCFLの模擬試験のことです。

TOCFLの内容


リスニング50問(60分)、リーディング50問(60分)の4択の選択問題です。

TOCFLのテストは受験者のレベルに応じて「Band A」「Band B」「Band C」 の3種類用意されています。

それぞれには2つの級が用意され、テストの点数により振り分けられます。

  • 「Band A」は「入門級(Band A1)、基礎級(Band A2)」
  • 「Band B」は「進階級(Band B1)、高階級(Band B1)」
  • 「Band C」は「流利級(Band C1)、精通級(Band C2)」

A1が一番下のレベルで、C2が一番難易度の高いレベルです。自分の級を話すときは、A1,A2,B1…を使います。例えば「私、この前のTOCFLで「B2(ビーツー)」に合格したよー。」といった感じです。

自分がTOCFLのどのレベルかわからない場合、過去問をあらかじめ解いてみて自分のレベルを把握します。

台湾と日本とテスト方法の違い

台湾と日本とはTOCFLの内容は同じですが、テスト方式が異なります。

台湾では大学などの学校で設置でされているパソコンルーム内にあるPCを使い4択の問題を解いて行きますが、日本では紙に書かれた問題を鉛筆を使ってマークシートに塗りつぶしていきます。

またリスニング時は、台湾ではパソコンに設置されているヘッドホンを使用し、日本ではラジカセを使って行います。

TOCFLのスピーキング・ライティング試験

台湾でのみ、TOCFLのスピーキングとライティングの試験を受験することができます(受験料はそれぞれ必要)。

スピーキング・ライティングのTOCFLの試験を受ける人はとても少ないですが、自分の中国語の実力を詳細に知りたい腕試し系の人や、就職やワーホリの際に企業から特別スコアを求められ資格提出が必要な人が受けています。

TOCFLスピーキング内容

ヘッドホン越しに質問されるお題に対してマイクを通して中国語で答えるテストです。

マイクを通して録音されたデーターは、後日、採点員によってチェックされ判定されます。

TOCFLライティング内容

指定されるお題に対して文章を書いて答えるテストです。

パソコンで打った文章を、後日、採点員によってチェックされ判定されます。

キーボードで打つので、ピンインや注音を正確に覚えてないと書きたい文章が書けず悔しい思いをすることがあります。

TOCFLのスコアを上げるコツ
スピーキングとライティングの評価は、リーディングとリスニングと同じ入門級、高階級などで評価されます。TOCFLの点数を上げるコツは、その階級にあった文法、発音、単語を使うことです。さらに上級者は四字熟語を使えてるかがスコアを上げるコツです。もちろん語順、文章の自然さも重要です。スピーキングとライティングには過去問がないので、マンツーマン授業で特別レッスンを受けるか、ネイティブとの会話や作文からフォードバックをもらいながら身につけていくしかありません。

TOCFLの合格点


写真の左側がリスニング、右側がリーディングです。リスニングとリーディングどちらも合格点に達して合格できます。

例えば進階高階級(Band B)のテストを受けて、スコアがリスニング52点、リーディング70点だった場合、進階級合格です。

だいたいですが、入門級、進階級、流利級はリスニングとリーディングそれぞれ25/50問以上が合格点に達し、基礎級、高階級、精通級はリスニングとリーディング40/50問以上正解できれば合格点に達します。

TOCFLとHSK・中国語検定との比較表

下記はあくまでも目安となるものです。

(画像出典:TOCFL日本公式)

実際に正式なTOCFLを受けた人がTOCFLとHSKを比較した話を聞くと、HSK5はTOCFL高階級(Band B2)、HSK6は流利級(Band C1)くらいとのことです。

ネットでダウンロードできる模試試験は、実際のテストより簡単にできています(詳細下記記載)

TOCFLの受験者数・合格率・合格人数

下記のグラフは、台湾で行われたTOCFLの受験者数と合格率、合格人数を表したものです。

単位:年、人、%

2015 2016 2017 2018 2019
入門基礎級
(受験者数/合格率)
843(87.4) 1222(91.5) 1254(94.3) 958(94.8) 1400(93.3)
入門級(Band A1) 362 571 692 415 767
基礎級(Band A2) 375 547 490 493 536
進階高階級
(受験者数/合格率)
1659(70.3) 2104(70.8) 2346(71.2) 1714(72.3) 1669(76.0)
進階級(Band B1) 922 1205 1403 1007 1098
高階級(Band B2) 244 285 268 233 172
流利精通級
(受験者数/合格率)
612(38.4) 739(44.8) 700(50.0) 505(51.3) 414(38.9)
流利級(Band C1) 186 207 271 180 130
精通級(Band C2) 49 124 79 79 31

↑横にスクロールができます(スマホ)
(参考:我國華語文教育之研習及就讀人數概況(中国語))

上記の表は、台湾国内で開催されたTOCFL結果のため、語学学校や大学からの受験者が比較的多いと予想されるので、日本で受けるより合格率や合格人数は恐らく高いと思います。高階級や流利級、精通級の合格人数は極端に少ないですね^^;

注釈1:この合格率は、入門級、進階級、流利級に合格したパーセンテージになっています。「入門級・基礎級」「進階級・高階級」「流利級・精通級」と同じテスト内容になっているためです。

TOCFLのレベルと定義

レベル 定義 目標
C2 中国語専門家レベル 中国語専門家
C1 中国語専門家レベル 中国語専門家
B2 海外で働けるレベル 中国語専攻の大学生・留学経験者・海外赴任者
B1 国内で簡単な仕事ができるレベル 国内の中国語を使った仕事をしてる人
A2 簡単な日常会話レベル 第二外国語で中国語専攻の大学生
A1 挨拶レベルから脱出レベル

テストの点数が高ければ高いほど、定義に近くなります。

参考:tecc総合スコアと定義

TOCFLをTOEICのスコアに換算すると…?

TOCFLを英語のTOEICに換算するとどうなるのか、TOEICを受けた人なら気になりますよね。こちらは、TOEICで高スコアを持ってる人たちが主観で言ってたことをまとめました。目安としてみてください。

TOCFL HSK TOEIC
C2 890~990
C1 HSK6 780~890
B2 HSK5 700~780
B1 HSK4 550~700
A2 HSK3 450~550

TOCFL B1をギリギリ合格したとしても、TOEICのスコアは700ではなく550です。反対にもう少しでB2に合格できそうだったというときはTOEIC換算で700くらいと思ってください。つまり、TOCFLの点数によってTOEICのスコア換算が変わります。

TOCFLの教材や問題集、単語帳まとめ

TOCFLは、HSKや中国語検定に比べて教材や問題集、単語帳が限られています。

TOCFL対策用の単語帳

華語8000個(全レベル共通)
https://tocfl.edu.tw/index.php/exam/download

TOCFL事務局が無料で提供している単語リストです。
エクセルの中には、入門級、基礎級、進階級、高階級、流利級、精通級、それぞれに出る単語がギッシリ詰まって語彙力アップに役立ちます。

サイトにアクセスして、 參考資料内の華語八千詞をクリックすると、エクセルがダウンロードできます。

「華語八千詞」日本語対照表
https://www.papago-taiwan.com/tocfl/8000d
上記の華語8000個に日本語に翻訳したものです。入門級~高階級の一部まで翻訳されています。

TOCFLの過去問

TOCFL公式サイト
https://tocfl.edu.tw/index.php/exam/test/page/1

上記URLからTOCFL過去問3回分ダウンロードできます。
全てのレベルで、moc1、moc2、moc3がありますが、moc1とmoc2は比較的簡単なので確実に合格しておきたいところです(mocとは模擬試験のこと)。

moc3は最近のTOCFL出題傾向と難易度が似ています。

最新の過去問

TOCFLと提携してるサイトで、最新のmoc4が各レベル冊子として販売されています(Band Aのみmoc5有)。台湾から発送のため、日本からだと台湾国内に比べて送料が少し高めです。

TOCFLは多く問題を解いたもの勝ちなので筆記試験制覇のため手に入れておいても損はしないでしょう。

https://www.papago-taiwan.com/tocfl/tocflbooksell

模擬試験

PILOT test(台湾国内のみ)
https://www.sc-top.org.tw/

年に三回程、模試試験が台湾各地で開催されています。

実際にTOCFLの試験会場に行き、本番と同じパソコンソフトを使って模擬試験を受けます。

教材と問題集・参考書

繁体字の教材は日本国内の書店はほぼ販売されていないのでインターネットで通販が簡単で気軽に購入できます。

入門級・基礎級(BAND A)

  • 教材

視聴華語1、2
當代中文課程テキスト1、2

  • 問題集

・華語閲読測験 初級編

上記の問題集はこちらより購入可能です。
https://store.taiwan-ryugaku.com/

進階級、高階級(BAND B)

  • 教材

・視聴華語3,4、5
・當代中文課程テキスト3,4

  • 問題集

・TOCFL華語文能力測驗文法問題集:進階編
・華語文能力測驗關鍵詞彙: 進階篇
The Ultimate Guide to Chinese Vocabulary & TOCFL: Band B Level 3

・華語文能力測驗關鍵詞彙: 高階篇
The Ultimate Guide to Chinese Vocabulary and TOCFL: Band B Level 4

・華語閲読測験 中級編

上記の問題集はこちらより購入可能です。
https://store.taiwan-ryugaku.com/

流利級(BAND C1)

  • 教材

・迷你廣播劇 (第3版/附MP3)
・視聴華語5
・當代中文課程テキスト 5,6

  • 問題集

・華語閲読測験 高級編

上記の問題集はこちらより購入可能です。
https://store.taiwan-ryugaku.com/

精通級(BAND C2)

BAND C2用の教材はありません。

下記のサイトは、BAND C2でよく出る、台湾や華人の歴史、世界史、宇宙などの記事が満載です。読んで内容が全部理解できるレベルが必要です。
https://storystudio.tw/

視聴華語と當代中文課程の違い
どちらも台湾の語学学校でよく使われている教材です。独学で中文を勉強する場合、視聴華語のほうが例文や文章、映像が圧倒的に多いので日本人向けでおすすめです。

TOCFL効率よく合格するための対策

簡体字に慣れている人は、繁体字を何度も見ると自然と繁体字になれてきます。

TOCFLリスニング対策

1、本番と同じ時間(60分)でリスニングパートを解いていきます。

2、答え合わせをします。

3、スプリクトと問題を見て、わからない部分や聞き取れなかった場所を理解します。(選択枠の答えを覚えるのではありません)

・単語がわからないのか → 単語を普段から使い覚える
・文法がわからないのか → 文法を理解しいろんな文を作ってみる
・文の構造がわからないのか → 教科書などの自分のレベルにあった文をたくさん読む

このような視点で確認し、改善していきます。

4、1~3のサイクルを1週間後~1ヵ月後にもう一度リスニングだけします。

上記のリスニング対策を何回も重ねると、どんどん必要単語や文法、語順を覚えレベルアップしていけます。

また、一字一字しっかり聞いてしまう習慣がある人は、聞き取れない部分があると以降の文章はすべて雑音になるので、問題文全体で何の話をしてるのかイメージして聞くようにします。

TOCFL読解の勉強方法

過去問を何度も解くことです。

1、1回目は時間を本番と同じように測って解きます。

2、答え合わせをします。間違えた部分や本文にわからない部分がなくなるまでしっかり理解します。

3、2週間~一ヵ月後に再度解きます。一度やってるので間違ってたらまだ理解してないということです。

4、1~3を繰り返します。

普段からやること

日本人は他の国籍の外国人に比べて漢字を知ってるので大きなアドバンテージを持っていますが、リスニングが非常に苦手で混乱しがちなので苦手克服のための多聴の強化が必要です。

普段、中国語で友達や会社などで会話をしてなかったり、ドラマやポットキャスト、youtubeなど生きた中国語に触れず、教科書や問題集中心の中国語の勉強をしているとTOCFL B1もしくはB2でつまづきなかなか合格できない傾向があります。

壁にぶち当たらないために、普段から中国語のドラマや実際に中国語を話す・聞く・読むなど、中国語に触れることもしておきましょう。

中国語のシャワーを浴びれる台湾ドラマはこちらの記事を参照してください。
台湾ドラマで中国語の勉強に最適!おすすめと絶対ダメなドラマとは?

【TOCFL】の読み方は?みんなの七不思議

友達とTOCFLの話しをするときに、いつも間違った読み方してないか悩むんですよね。

たとえば、TOEICはトーイックですよね。「ティーオーイーアイシー」とは呼びません。

けど色んな国の中国語学習者達とTOCFLの話しをすると、「ティーオーシーエフエル」って高確率で言うんですよね。だから思い切ってTOCFL事務局に聞いてみました。

ブルブル… ブルブル…

はい、トクフル事務局です。
あ、あの…質問したいんですが…(あれ、今この人「トクフル」って言ったような…)
はい、なんでしょう?
この試験の正式な読み方はなんと呼ぶのでしょうか?
正式な読み方は「トクフル」で、台湾でも共通です。
そうですか、わかりました。

長年の謎が解けてよかったです。これで胸を張って正式な読み方「トクフル」と言えます(笑)

でも、台湾では違うTOCFLの読み方
※台湾の中国語学校の先生に連絡すると、台湾の先生たちは「ティーオーシーエフエル」というようです。確かに授業中でも「ティーオーシーエフエル」って言ってたような気がします。また、TOEICは「多益」TOEFLは「托福」という中国語と読み方があるのですがTOCFLはありません。なので、結論として日本ではトクフル台湾ではTOCFLのアルファベット読みです。

あとがき

いかがでしたか?2024年版のTOCFLを紹介しました。TOCFLの読み方にずっとモヤモヤしてたので、すっきりしてすがすがしい気分です(笑)

台湾のTOCFLの教材は、HSKに比べるとまったく豊富じゃなく乏しいので、リスニング対策など苦労するかと思います。

毎日少しづつ中国語の勉強を積み重ね、いつかはTOCFLの最難レベルの「精通級」を獲得したいですね!

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